竜温「総斥排仏弁」最終回輪読討論要旨


今回は、竜温のテクストの最終回輪読を、二人の報告者により、行われた。質疑は、竜温が吉見幸和への批判に言及した箇所。また、尊皇攘夷運動に対する疑義を示した箇所を中心になされた。近世期の東本願寺教団における教学的立場が垣間見える箇所であり、活発な議論が展開された。また、最後の輪読箇所の報告のなかで言及した、近世浄土真宗の歴史的な捉え方を「在俗性」にあるとする見方の妥当性についても、質疑が行われた。最後に竜温のテクスト輪読を通じて、各報告者から感想が述べられて、輪読報告を終えた。


文責:岩根