竜温「総斥排仏弁」第13回精読

今回の報告は、担当箇所の訳文を示した上で、儒者による聖徳太子批判を検討したものだった。質疑では主に聖徳太子が近世仏教界にて占める位置や、竜温の別の史料で示された、古代日本において聖徳太子が単に仏教を広めた人物と言うよりも、「文明の化」を体現した人物として称揚されていることなどが検討された。さらに浄土真宗における聖徳太子の教学的位置についても質疑がなされた。

文責:岩根卓史